~現場環境を見直すチェックポイント~
「防犯カメラを設置しているから安心」
「スタッフを信頼しているから大丈夫」
実は、内引きが起きる店舗には、防犯設備だけでは防ぎきれない"共通した現場環境"があります。
私たちは30年にわたり15,000店舗以上の防犯対策を行う中で、「内引きが発生しやすい店舗」と「ほとんど発生しない店舗」の違いを数多く見てきました。
今回は、防犯設備士として現場で見えてきた5つの共通点と、社労士の視点も交えた改善ポイントをご紹介します。
ぜひ自店舗のチェックリストとしてご活用ください。
目次
「内引き」は、従業員個人のモラルだけが原因で起こるものではありません。
もちろん本人の資質もありますが、実際の現場では**"起こりやすい環境"**が存在します。
例えば
• 死角が多い店舗
• 管理ルールが曖昧な店舗
• スタッフが一人で作業する時間や場所が多く、確認する人がいない店舗
こうした環境では、「少しくらいなら大丈夫」という心理が働きやすくなります。
私たちは30年以上にわたり15,000店舗以上の防犯対策を行ってきました。
その経験から見えてきたのは、内引きが発生する店舗には共通する特徴があり、逆に発生しにくい店舗にも共通点があるということです。
今回は、防犯設備士として現場で確認しているポイントを中心に、社労士の視点からも「職場環境づくり」という観点を交えながら、改善ポイントをご紹介します。
① 店内に"見られていない場所"が多い
◎共通点
バックヤードや倉庫、レジ裏など、人目につきにくい場所が多い店舗では、不正が起こるリスクが高くなります。
また、防犯カメラが設置されていても
• 録画されていない
• 死角になっている
• 映像を誰も確認していない
というケースも少なくありません。
◎改善ポイント
「監視する」ことではなく、「見られている」という認識を持たせることが重要です。
定期的な映像確認や、カメラ配置の見直しだけでも抑止効果は大きく変わります。
② 商品・現金の管理ルールが曖昧
◎共通点
高額商品の持ち出しや返品処理、値引き処理などが担当者任せになっている店舗では、不正が発生しやすくなります。
「いつ・誰が・何をしたか」が分からない状態は、大きなリスクです。
◎改善ポイント
• ダブルチェック
• 入出庫記録
• 権限管理
など、「記録が残る仕組み」を整えることが重要です。
③ 「忙しいから仕方ない」が常態化している
◎共通点
繁忙時は、防犯より接客を優先せざるを得ません。
その結果
• 在庫確認を後回しにする
• 商品の持ち出しや返品処理の確認が十分にできない
• バックヤードの管理がおろそかになる
など、小さな"隙"が積み重なります。
◎改善ポイント
忙しい店舗ほど、不正が起きにくい仕組みづくりが重要です。
「理想のルール」ではなく、「現場で継続できるルール」を整備しましょう。
④ 店長・責任者が現場を確認する機会が少ない
◎共通点
現場を任せきりにしている店舗では、「誰も見ていない」という空気が生まれやすくなります。
防犯対策は設備だけではなく、日頃のマネジメントも重要です。
◎改善ポイント
店長による巡回や、防犯カメラ映像の定期確認、バックヤード点検など、「管理している」という姿勢を継続的に示すことが抑止力につながります。
⑤ 「信頼しているから大丈夫」という思い込み
◎共通点
実際の内引き案件では、
「まさかあの人が」
という声を多く耳にします。
長年勤務しているスタッフだからこそ、管理が甘くなってしまうケースも少なくありません。
◎改善ポイント(社労士の視点)
ルールは「疑うため」ではなく、「全員を公平に守るため」にあります。
特定の人だけを管理するのではなく、誰に対しても同じルールを適用することで、職場の信頼関係を維持しながら不正リスクを下げることができます。
これは社労士の先生方からも、「公平なルール運用が、トラブル防止や組織づくりにつながる」とよく伺うポイントです。
内引きは、設備だけで防げるものでも、人だけを疑えば防げるものでもありません。
重要なのは、「人」「ルール」「現場環境」の3つをバランスよく整えることです。
私たちが30年以上、15,000店舗以上の防犯対策を行う中で感じているのは、内引きが起きる店舗には共通点があり、その多くは現場環境を見直すことで改善できるということです。
「自店舗は大丈夫」と思っていても、一度客観的に店舗環境を見直してみることで、新たな改善点が見つかるかもしれません。
ハゴロモでは、防犯設備だけでなく、現場運用や管理体制まで含めた総合的な視点で店舗の防犯対策をご提案しています。
「一度店舗を見てほしい」「自社に合った対策を知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。